しなやかに生きる

物に感謝する

 日本人は昔から針供養、茶道具供養などいろいろ物にたいしても感謝の気持ちを表してきました。

この一年お世話になりありがとうの気持ちを込めてと大掃除を機会になのか12月が多いように思います。

特に、昔の方はいつも使っている道具、耐久品にしても消耗品にしても心、精神があると感じていたからこそありがとうの気持ちを持って供養されていた。最後まで生命を全うさせる、道具としての役割を果たさせる。壊れたら直したり違う方法で役立てたりする気持ちが強かったのではないでしょうか。

 今は消費社会であり、昔ほど物に対する思い入れが少なくなっているかもしれません。ですが、自分が今ここに生きているということは多くの人だけでなく周りの自然、多くの物に助けられているからこそです。

 自動車や自転車などに乗るときに「いつも、ありがとう。これからも安全によろしくお願いします。」と触れて感謝を伝える。楽器を演奏される方なら楽器に触れて「いつもありがとう、一緒にこの曲を奏でよう。」等々いろいろ伝えることはあると思います。感謝の気持ちというのはすぐ忘れてしまうものですが、おりにふれて呼びかけていただければ、物は感謝して大切にしてくれる方に応えてくれることと思います。

 そのような気持ちの時は、自分が手で触れにいっているようで、その物も自分に触れにきてくれているかもしれません。

 また、日常使っている物も感謝して死蔵させることのないようにすることも大事かもしれません。死蔵させることのないように手に入れるところをよくよく考えつつも、不要になった物にはこれまで役立ってくれたことに感謝し「ありがとう」とお礼を述べて別れること。また誰かの手に渡ってくれたらと思うのであればリサイクルショップなどに売ったり、寄付できるところがあれば寄付する。捨てないといけないなとなったら燃やされて地球に還るかもしれませんが、今までありがとう、またよろしくお願いしますとの気持ちを込めて別れる、そうして感謝の気持ちを忘れずにを心がけていれば、自然と自分も周りの環境も良くなる方向へと進んでいけるのではないでしょうか。

 

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