しなやかに生きる

盂蘭盆会の由来

大文字の送り火が 終わりましたが

慈光寺でも お焚き上げを 行わさせていただきました。

お盆は 正式名称としては「盂蘭盆会(うらぼんえ)」

 

「盂蘭盆」はインドのサンスクリット語の「ウラバンナ(逆さ吊り)」、
ペルシャ語の「ウラヴァン(霊魂)」からきた言葉だと  多くのところでは説明されています。

 

最近の研究では どうやら このお盆という布施と供養の方法は

古代インドから 雨季の終わったころに 行われていたもようです。

そして 音として うら というのが ご飯 ぼんは そのまま 盆

ご飯の乗った 盆を 供養する という 意味ではないかということで

こちらの方が腑に落ちる気がします。

 

お釈迦様の 十大弟子のひとり 目連尊者が 亡き母を救うために

7月15日に 僧侶たちに供養して 回向したのがはじまりと言われていますが

日本でも古くは 推古天皇の御代から  行われているという 歴史のある法会です。

 

さて  ウラバンナ 逆さ吊りというのは いろいろな

考えや 思い込みなどのことを教えてもらっているのかなと

自分の考えで 自分を 逆さ吊りしてる感じですね。

 

仏様の教えは いろいろな 視点を 自ら 気づくというところにも

あると思いますが 反対に思っている というのはどういうことかなあと。

 

例えば

1.大切なものを粗末にし、どうでもよいことを大切にしているのではないか

2.急がなければならないことを後にして、
急がなくてもよいことを急いでいるのではないか

3.覚えていなくてはならないことをすぐ忘れ、
忘れてしまえばよいことをいつまでも覚えているのではないか

4.聞かなければならないことを聞かないで、
開かなくてもよいことを聞いているのではないか

5.しなければならないことをしないで、してはいけないことに励んでいるのではないか

と 様々 あるかと 思います。

 

大切なものって なんだろう?

急がなければならないことって?

覚えていなくてはならないことって?

聞かなければならないことって?

しなければならないことって?

 

お盆は 終わりましたが 秋のお彼岸まででどれか

ひとつでも どうかな? どうかな?と考えてみると

すごく 面白い ことになると思います。

 

息を止めたり 肩に力をいれたりせず に

考えてみるのはいかがでしょうか?

 

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