顔施(がんせ)
顔を施すと書いて顔施(がんせ)、仏教では財産がなくてもできる無財の七施の一つとして挙げられています。
身近な人でも初めて出会った人でもまず出会うと顔をみて、何を考えてるのかなあとか瞬時に判断するようになっているもの。
ですので、その顔が怖かったり、眉間に皺を寄せて難しい顔をしていたらなんだろう?何か悪いことしたかしらん?と不安になります。
逆にやさしい顔、にこやかな顔をみると、ほっと安心や親しみの感情が湧いてきます。
しゃべる言葉や諸々影響を与え合いますが、まずは顔の表情が周りに伝染していきます。ですので自分の顔は自分のためにあるかもしれませんが、人のためとも言えないでしょうか。
顔の作りは十人十色、好き嫌いもありますがどのような顔であっても、この顔は人のためにもあるんだなあと思い、笑顔を作る。たまに鏡を見て、「こういう顔だったら見た人が幸せになれるかも」という顔を作ってみる稽古もいいかもしれません。
しんどいときや辛い時まで笑顔を作るのは難しいですが、困ったことがあった時に、時には無理にでも笑顔を作ってみる。するとその笑顔という肉体の動きに心がひきづられて心も笑顔に近づきます。
鏡の前で自分にとっていい顔やなかなかかっこいいとか、練習をする人はいるかもしれません。さらにその上で「人のために」を加えると、笑顔、優しい眼差しなどの優しさ、顔施レベルがあがることによって周りも自分も幸せにつながるのではないでしょうか。
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