しなやかに生きる

歯の掃除

 お釈迦様が出家の弟子に、持ってもいいよというものは、衣や鉢、剃刀など限られたものでしたが、その中に、歯を掃除する楊枝がありました。

 楊枝というか、直訳すると歯木という歯ブラシのもとみたいなものです。木の棒の先端を噛み噛みして、繊維を広げてぼわっとして、それで歯と舌を掃除しなさいと指導されていたそうです。

 「その時、僧たちは歯木をかまず、口が臭かったので、世尊は、歯木をかむことの5つの利益を説いた」1、口臭がなくなる 2、食べ物の味がよくなる、3、口の中の熱をとる 4、タンを取る 5、眼が良くなるという5つの良い事があるよと説明して、歯の手入れをしなさいとお勧めされたのです。

 そして、歯木を使う時には、手を洗ってからするように、使い終わった後は洗ってから捨てなさいというルールもあった模様です。

 今は風邪やインフルエンザの流行る季節です。手を洗うことに加えて、病は口から入るもの、免疫能力の向上のためにも、歯磨きをゆっくりと丁寧にすることを心がけてみることも大事かと思います。

 

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